インタビューのプロがやっている100の聞き方/質問の組み立て編/#025『質問は「最終的に何を知りたいか」から逆算してつくる』

質問をつくるとき、僕はまず、ゴールを決めます。この会話が終わったとき、自分は何を知っていたいのか。そこから逆算して、質問を考えていきます。
この順番を間違えて、痛い目を見たことがあります。
グルメ雑誌で記事を書いていた頃の話です。ある洋食屋さんのシェフに、看板メニューのハンバーグについて取材しました。ところが、シェフの修業時代の話があまりに面白くて、すっかり夢中になってしまったんです。フランスでの皿洗いの日々、親方に怒鳴られた話、帰国して店を開くまでの苦労……。
3日後、意気揚々と原稿を書こうとして、青ざめました。肝心のハンバーグの話を、ほとんど聞いていなかったんです。結局、シェフに電話をかけ直して、「すみません、ひき肉の配合を教えてください」と頭を下げることになりました。お恥ずかしい限りです。
修業時代の話は、決して無駄ではありません。でも、その日のゴールは「ハンバーグのおいしさの秘密」でした。ゴールを見失ったまま、楽しい寄り道をずっと続けてしまったわけです。
この業界では昔から「10聞いて、使えるのは1」と言われます。でも、たくさん聞けばいいわけではありません。最後に何を伝えたいのかが決まっていないと、どれだけ話を聞いても、結局何が言いたいのか分からない記事になってしまうんです。
仕事の打ち合わせでも同じです。「先方の予算感を知りたい」というゴールがあるなら、そこにたどり着くための質問を、あらかじめ並べておく。家族との話し合いでも、「母が今の暮らしで何に困っているのかを知りたい」と決めておけば、世間話の途中でも、自然とそちらへ舵を切ることができます。
散歩は寄り道も安心して楽しめます。なぜなら帰る場所が分かっているからです。
※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。
(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)




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