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きいて、かく。ブログ


パナソニックやDNPに学ぶ、AI時代に生き残る「ソリューション型ライター」の生存戦略
はじめに:マクロ経済の変革と、私自身の焦りから見えた共通点 この連休を使って、ライターとしてのこれまでの25年超の生き方や、会社の歩みをじっくりと振り返ってみました。AIの台頭に激震が走る今のライターの世界を見渡したとき、ある一つの言葉に行き着きました。それが「ソリューション(課題解決)」です。 パナソニックや大日本印刷(DNP)のような大手ものづくり企業が、単にモノを売るのをやめ、顧客の課題を解決する「ソリューション型企業」へと生まれ変わったように、私たちライターもまた、「文章を切り売りする作業者」から「言葉でビジネスを好転させるパートナー」へ変わる時が来ています。 振り返れば、私が会社を立ち上げてから今までやってきたこと、いま上場企業の社長から最上流で指名されて取り組んでいること、そしてこれからやろうとしていることのすべてが、この「ソリューション」という言葉で説明できると気づいたのです。 ライターとしてこの先どう生きていくか悩んでいる方、AIに仕事を奪われていると感じて焦っている方、そして「書く仕事」の未来を信じたいすべての人に届くよう、私な
13 時間前


「聞く」ことが仕事の中心にある人に、伝えたいこと。
営業、採用、広報、編集、ポッドキャスト、コンサルや士業のヒアリング。形はいろいろですが、人の話を聞くことが仕事の土台になっている人は、たくさんいます。 私は長年ライターとして、いろいろな人にインタビューしてきました。その経験から思うのは、「聞く」だけで終わらせてしまうのはもったいない、ということです。 ここで言う「書く」は、文章を書くことだけではありません。聞いた話を「結果」に変えること、つまりアウトプットです。商談なら次の一手、採用なら「この人と働きたい」と伝わる言葉、広報なら世の中に届く原稿、番組なら記憶に残る一言。形は違っても、聞いた話が何かの成果になって初めて、聞いた意味が生まれると考えています。 傾聴は、相手に寄り添う大切な姿勢です。ただ、インタビューは少し役割が違います。聞き手には「ゴール」があります。この話をどんな形にして、誰に届けるのか。ゴールがあるから、質問が変わる。ゴールがあるから、その場で「つまり、こういうことですよね?」と言葉にして、本人に確認できる。聞いて、まとめて、確かめて、形にする。ここまでが一つの仕事です。...
2 日前


インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#014『調べてわかったことを、あえて聞く』
ここまで、調べればわかることは聞かない方がいい、とお伝えしてきました。ただ、実は一つだけ、あえて聞くべきケースがあります。それは、確認のために「知っていることでも聞く」場合です。 著書やインタビュー記事、SNSの投稿などで、その人の考え方や状況をあらかじめ知っていたとしても、それはあくまで「その時点」の話です。人の考えは変わりますし、置かれている状況も刻一刻と変化していきます。 さらに厄介なのは、過去の取材記事が、必ずしも本人の言葉通りとは限らないということです。ライターや編集者の手を通る過程で、本人が意図していないニュアンスに置き換えられてしまっていることは、実は少なくありません。 だからこそ、核心に関わる部分については、たとえ調べて知っていたとしても、あえて本人の口から聞き直す必要があります。 ただし、そのまま聞いてしまうと、「ちゃんと調べてきていないのか」と思われかねません。そこで僕がよく使う聞き方が、二つあります。 一つは、「●●の記事ではこうおっしゃっていますが」と、具体的な出典を添えて聞く方法です。ちゃんと調べたうえで、あえて聞いてい
5 日前


インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#013『事前準備は、核心の話への近道』
前回、事前に調べることは相手への敬意だとお伝えしました。もう一つ、準備には大きなメリットがあります。それは、表面的な話をすっ飛ばして、いきなり核心に入れることです。 事前情報がゼロの状態で会話を始めると、どうしても最初の時間は「基本情報の確認」で終わってしまいます。「今のお仕事は何年目ですか」「これまでどんな経歴を歩んでこられたんですか」。こうしたやり取りは、もちろん必要な場面もありますが、限られた時間の中では、実はもったいない使い方です。 以前、あるスタートアップの社長を取材したときのことです。会社の沿革や事業内容は、事前にすべて頭に入れて臨みました。おかげで、開口一番から「創業3年目で、あの大手企業との提携を決断されましたが、そのときの心境を教えてください」と、具体的な質問から入ることができました。相手も「そこまで調べてきてくれたんですね」と驚きつつ、すぐに本音で語り始めてくれたんです。 もし事前準備をしていなければ、会社概要の説明だけで、貴重な時間の半分が終わっていたかもしれません。 事前に調べておくということは、いわば「共通の前提」を先に
6 日前


インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#012『事前に調べておくことは、最大の敬意表現』
前回、会話は「準備が8割」だとお伝えしました。具体的に何を準備すればいいのかというと、一番は「相手について調べておくこと」です。 これは単なる情報収集ではありません。実は、事前に調べるという行為そのものが、相手への敬意の表現になります。 以前、とある文化人に取材した際、開口一番にこう言われたことがあります。「わざわざ僕の本、読んできてくれたんですね」と。実はその方、過去に何度も取材を受けていて、下調べもせずに来るライターにうんざりしていたそうです。だからこそ、こちらが最低限のことを調べてきただけで、驚くほど心を開いてくれました。 逆の立場で考えてみると、わかりやすいかもしれません。自分の名前や経歴も知らない相手に、いきなり悩みを打ち明けたいと思うでしょうか。おそらく、身構えてしまうはずです。事前に調べてもらっている、知ろうとしてくれている——その事実だけで、人は無防備になれます。 これは商談でも、部下との面談でも同じです。相手の会社のプレスリリースに目を通しておく。部下が最近担当した仕事の内容を頭に入れておく。たったそれだけの手間が、「自分に関心
7 日前


インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#011『会話は「準備が8割」と心得る』
ここまで10回、聞く側の心構えについてお伝えしてきました。今日からは章を変えて、「事前準備」についてのお話をしていきます。 「あの人、話すのがうまいよね」と言われる人を思い浮かべてみてください。実はその人たちの多くは、話がうまいのではなく、準備がうまいだけだったりします。 僕自身、駆け出しの頃は、「その場のアドリブ力で何とかなる」と思っていました。ところが、ある経営者への取材で痛い目を見たことがあります。ろくに下調べをしないまま臨んでしまい、「これ、うちのホームページに書いてあることですよね」と苦笑いされてしまったんです。あの時の気まずさは、今でも忘れられません。 それ以来、僕は取材の前に、最低でも相手の経歴やこれまでの発言に、しっかり目を通すようにしています。時間にすれば、実際の取材の何倍もかけることもあります。地味な作業ですが、この準備の質が、そのまま本番の会話の深さに直結するからです。 会話は、本番の1時間だけで決まるわけではありません。むしろ、会う前にどれだけ準備できたかで、8割方の結果は決まっていると言ってもいいくらいです。...
9月15日


インタビューのプロがやっている100の聞き方/心の持ち方編/#010『何年たっても、次の取材が待ち遠しい』
心の持ち方について、ここまで9つのお話をしてきました。最後にお伝えしたいのは、テクニックではなく、ごくシンプルな感覚の話です。 僕は今でも、取材の前日になると、少しわくわくします。「明日はどんな話が聞けるんだろう」と。20年以上この仕事を続けていて、さすがに慣れてもよさそうなものですが、これがまったく慣れません。 先日も、地方の老舗旅館を切り盛りする、三代目の若女将に話を聞く機会がありました。事前に調べたプロフィールだけを見れば、家業を継いで数年目の、ごく普通の若女将です。でも実際にお会いして話を聞いてみると、東京での会社員時代に抱いていた「家業への複雑な思い」や、コロナ禍で旅館を畳むかどうか本気で悩んだ夜のことなど、資料には一切出てこなかった話が、次々に出てきました。ああ、今日も知らないことをたくさん知ることができた、と心から思いました。 どんな相手であっても、会う前から「この人の話は大体想像がつく」と思ってしまったら、そこで会話は終わりです。逆に、何十回、何百回と繰り返しても、「今日はどんな話が聞けるだろう」というまっさらな好奇心を持ち続けら
9月14日


「インタビューのプロがやっている100の聞き方」心の持ち方編 #005〜#009
平日の朝、きいてかく合同会社代表でプロインタビューライターのいからしひろきが、XなどのSNSに投稿している「聞く」ためのエッセンスを、週末にまとめています。(各原稿は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています) インタビューのプロがやっている100の聞き方/心の持ち方編/#005 『人の魅力は「ギャップ」に宿る』 ここまで4回、聞く側の心構えについてお伝えしてきました。今日は少し角度を変えて、「相手の魅力の見つけ方」についての話です。 インタビューをしていて、思わず前のめりになる瞬間が僕にはあります。それはたいてい、「え、そんな一面があったんですか」と、こちらの予想が良い意味で裏切られた瞬間です。頭の中で描いていたその人の色が、一瞬でガラッと塗り替えられる感覚、と言えばいいでしょうか。 以前、強面で無口な工場の社長さんに取材したことがあります。最初は「怖い人だな、話が続くだろうか」と正直、身構えていました。ところが、若い頃に始めた事業が一度潰れた話になった途端、その方
9月13日


今週の「インタビューのプロがやっている100の聞き方」/心の持ち方編/#001 ~#004/「つまらない人」なんて、この世に一人もいない
平日の朝、きいてかく合同会社代表でプロインタビューライターのいからしひろきが、XなどのSNSに投稿している「聞く」ためのエッセンスを、週末にまとめています。(各原稿は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています) 「インタビューのプロがやっている100の聞き方」/心の持ち方編/#001/「つまらない人」なんて、この世に一人もいない 人と話していて、「あ、この人ちょっと話がつまらないな」と感じたこと、ありませんか。 僕はインタビューの仕事を20年以上やってきましたが、そう感じたことは一度もありません。 断言します。つまらない人なんて、この世に一人もいない。 「いや、そんなわけない」と思う人もいるでしょう。それはとても自然な感覚です。多くの人がそう感じています。実はそこに、聞き方のヒントが隠れています。 会話がつまらないと感じるとき、原因は相手にあるとは限りません。こちらの聞き方が浅いだけ、ということのほうがずっと多い。 料理人を思い浮かべてください。同じ食材でも、腕のいい料理人が扱えば驚くほ
9月13日


『「聞く力」で食べていく、という選択〜魅力引き出しインタビュアー養成講座・4期の募集を始めました』
AIの普及でライター業はなくなる。ライターという仕事はもう終わりだ。そう言う人がいます。正直、気持ちはわかります。文章を書くだけなら、もうAIの方が速いですし、下手な人間より上手いくらいです。 でも、僕の考えは違います。AIのおかげで、むしろライターの可能性はもっと広がると思います。 【聞くに特化した次世代ライターが爆誕!?】 AIにも書けないものが、ひとつだけあります。 それは「話を聞く」ことです。 血の通った人間から、まだ言葉になっていない記憶や感情を引き出す。その人自身も気づいていなかった魅力を、対話の中で一緒に発見していく。この工程だけは、今のところ人間にしかできません。 だとすれば、これからのライターに必要なのは「書く力」以上に「聞く力」なのではないか──そう思って「魅力引き出しインタビュアー養成講座」を始めましたが、3期の開催を経て、その思いはますます強くなりました。 もしかしたら、書くのは苦手だけど聞くのは大得意。そんな人でも、AIを使いこなせば、すごいインタビューライターになれるかもしれない……。 そこで4期では、悩みに悩んだ末、
9月12日


「自分の生活」が最強のネタ帳になる——AI時代にライターが生き残るための企画術
夕刊タブロイド紙・日刊ゲンダイで、20代の頃から仕事をしている。通称「おやじ新聞」。サラリーマンのおじさんたちが、かつては電車の中で広げて読んでいた紙の新聞で(今も紙版はある)、ちょっとエッチな記事もあれば、真面目な社会ネタもある、そんなごった煮のような媒体で、僕は30年近く、ずっと中高年サラリーマン向けの企画を考え続けてきた。 ちなみにタブロイド紙とは、一般的な全国紙などのサイズの約半分の大きさである「タブロイド判」の用紙を使った新聞のことで、このサイズを使っていたイギリスの大衆紙がゴシップやスキャンダルな記事を多く扱っていたことから、転じて「大衆紙」や「ゴシップ中心の報道スタイル」を示す言葉としても使われている。 だから自分で言うのもなんだが、「おじさんの気持ちが日本で一番わかるライター」だという自負がある。 面白いのは、実際に自分がその「おじさん」の年齢になってみてわかったことだ。人は、自分のことを「おじさん」だとは思っていない。気持ちの上では、実年齢よりだいたい10歳は若いつもりでいる。 これは、企画を考えるうえで重要なヒントになる。 「
9月10日


きいてかく通信 vol.16/編集協力を務めた書籍が発売されました──『人生の最適化。それは口から。
このたび弊社が編集協力として関わらせていただいた書籍が、9月4日に発売となりました。 『人生の最適化。それは口から。 人生をV字回復させた歯科医の「口腔内コスパ最大化」メソッド』 著者は、香川県で「空と海の歯科クリニック」院長を務める武部祐一郎先生。むし歯・歯周病の予防から歯並び、噛み合わせ、矯正、インプラント、そして正しい歯磨きまで、「口は人生の縮図である」という視点から、口腔ケアと人生の質の関係を語った一冊です。武部先生ご自身が経験されたV字回復のストーリーも織り込まれています。 弊社では、インタビューライターとしてありむらえり(きいてかくクルー、元歯科衛生士)、編集ライターとして代表・いからしひろきが担当し、武部先生の臨床経験と人生観をじっくり伺いながら一冊にまとめました。 【目次】 第1章 人生の再編集地点 第2章 口の中を最適化すれば人生も最適化される 第3章 矯正歯科で広がる人生の可能性 第4章 歯を失った後の人生編集術 第5章 学校では教えてくれない正しい歯磨き Amazon(POD・電子書籍)にて発売中です。詳
9月9日


■ AIの文章が「ピリッとしない」理由──プロライターが使っている魔法のプロンプト
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ きいてかく通信 vol.12(2026/08/14) 「聞いて、書いて、届ける」 発行:きいてかく合同会社 いからしひろき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。 きいてかく合同会社の五十嵐裕樹(いからしひろき)です。 取材のこぼれ話やビジネスに役立つ情報を、ゆるっとお届けしていきます。 ───────────────────────────── ■ AIの文章が「ピリッとしない」理由──プロライターが使っている魔法のプロンプト ───────────────────────────── 最近、取材先の経営者や広報担当者からこんな相談をよくいただきます。 「ChatGPTやClaudeに書かせたら、なんだか他人事みたいな文章になった」 「間違ってはいないのに、読んでも心に残らない」 AIで文章を作るのが当たり前になった今、多くのビジネスパーソンが感じている悩みだと思います。 正直に言うと、AIが書く文章の「土台」は、もう十分すぎるほど優秀です。 誤字脱字
8月14日
noteのインタビューが、まさかのマスコミ取材獲得に──「取材されるnote」のすすめ
今週月曜から木曜にかけて、日刊ゲンダイの人気連載「語り部の経営者たち」に、横浜の総合不動産会社『リアルティ株式会社』山下智弘社長のインタビューが4回にわたって掲載されました。 リアルティは、中古住宅の買い取り再販を中心に、仲介・リノベーション・新築分譲までを手がける会社です。2014年の創業からなんと10期連続増収増益、現在は従業員約60名、グループ売上高は70億円超という、地域密着からここまで伸びるのかと驚くような成長曲線を描いています。 ─── 実はこの連載が実現したきっかけは、リアルティ社が運営する自社note。そのnoteに掲載する社長インタビュー記事の制作を依頼されたのが、弊社きいてかくでした。 取材で話を聞くうちに、山下社長の半生や経営哲学、人生観、そして人柄にすっかり引き込まれてしまい、「これは語り部の経営者に提案したい」と、日刊ゲンダイの編集担当に自分から持ち込んだのです。 その提案の場でも、noteの記事がそのまま役に立ちました。すでにある程度のストーリーラインが形になっていたので、「どんな記事になりそうか」を編集担当がその場で
7月31日
【実績紹介】チケット販売プラットフォーム「TicketMe(チケミー)」を運営する株式会社チケミー様のオウンドメディア「Ticket Lab」に、弊社所属ライター市岡光子さんが取材した記事が掲載されました。
チケット販売プラットフォーム「TicketMe(チケミー)」を運営する株式会社チケミー様のオウンドメディア「Ticket Lab」に、弊社所属ライター市岡光子さんが取材した記事が掲載されました。 『水野美紀プロデュース、ブロードウェイ水準で制作された『礎の響』 関ヶ原の戦いを描くノンバーバル演劇第 2 弾の見どころとは?』 https://lab.ticketme.co.jp/case/mizunomiki-isizunohibiki2/ 水野美紀さんといえば、僕らの世代だと『踊る大捜査線』シリーズの柏木雪乃役で有名。その後、テレビや映画の世界で活躍しながら、劇団を主宰するなど舞台の世界でも着実に活動してきました。 そして今回プロデュースした舞台は、ノンバーバル(非言語)演劇。ブロードウェイでのロングラン公演を目指して制作が進められているとのこと。 一般的には耳馴染みのないノンバーバル演劇とは何か。ブロードウェイでのロングラン公演を目指すとはどういうことかなど、ご本人に詳しく聞いています。ぜひお読みください。 なお、撮影も弊社提携フォトグラファー
7月31日


【一日一言(いちにちひとこと) 0715水】地方でも輝ける時代──島根県浜田市・齋藤アルケン工業のメディア戦略に学ぶ
コロナで仕事の仕方が変わった インタビューの仕事をしていると、時代の節目を実感する瞬間がある。 10年ちょっと前は、リーマンショックがひとつの節目だった。世界中でお金の流れが止まり、その後どう立て直したかという武勇伝が、取材現場でも語られるようになった。 けれど、それ以上に世の中を大きく変えたのは、やはりコロナ禍だった。リーマンショックは主にお金の流れが止まっただけで、実生活への影響は限定的だったが、コロナ禍は外出自粛や後遺症など、生活そのものに影響を及ぼした。特に対面が前提の仕事、サービス業は大きな打撃を受け、僕のようなライター業も例外ではなかった。一時期は店舗取材や旅行取材の依頼がほぼゼロになり、廃業したライターも少なくなかった。 それでも何とか辛抱強くやってきて、気づけばコロナ禍という言葉自体、あまり聞かなくなった。でも、その間にライターの仕事のあり方は、コロナ前とはっきり変わったと思う。 いちばん大きいのは、取材方法の変化だ。個人的な話をすると、コロナで店舗取材や旅行取材ができなくなったタイミングで、インタビュー取材に軸足を移したことが、
7月15日


「うちの強みって、何だろう?」に寄り添う──「ストーリーコンサルティング」サービスのご案内(PR)
「うちの強みって、何だろう?」に寄り添う 「うちの強みって、何だろう?」 経営者や事業者の方とお話ししていると、こんな言葉によく出会います。「やりたいことはたくさんあるのに、絞りきれない」「自分の強みをどう発信すればいいかわからない」「今、興味があることが事業にどう活きるのか見えない」「自分たちはいったいどこに向かっているのか」……。 こうしたモヤモヤを抱えながらも前に進もうとしている方は、思っている以上に多いと感じています。多くの場合、「答えがわからない」のではなく、「まだ言葉になっていない」だけなのだと思います。だからこそ、聞いて引き出す人が必要なのだと思います。 そこで本年度から、「ストーリーコンサルティング」というサービスを始めました。月2回以上の面談(対面+オンライン)で私が直接インタビューを行い、経営に役立つ「自社のストーリー」を一緒に構築していくサービスです。 成果物の形は、そのときどきで変わります。採用コンテンツになることもあれば、事業の方向性を整理するものになることもあります。大切なのは「答えを渡す」ことではなく、ご自身
7月15日


【一日一言(いちにちひとこと)7/14(火】動いてから考える
こないだ、飲み仲間と久々に飲んだ。歳の近い、広告代理店勤めの人。本業は有名ラグジュアリーブランドのPR。でもその人、とにかく顔が広くて、本業以外の案件を山ほど個人的に抱えてる。とある国の舞踊イベント、レーサーのマネジメント、個人のプロデュース……常に数十のプロジェクトが同時進行してるらしい。 正直、羽振りがいい。 詳しく聞くと、その案件のほとんどが最初から儲かる話じゃなかったそうだ。「これちょっとやってもらえない?」「これなんとかならん?」みたいな、相談ベースの頼まれごとから始まってる。損得抜きでとりあえず引き受けて、それが積み重なって、いつか実を結ぶ。まるで金融の複利効果みたいなものだ。 その日、飲み会で「そのプロジェクトが面白そうだね」と軽く言っただけなのに、家に着く前にもうLINEで情報が山ほど届いてた。とにかく動くのが早い。思いついたら即動く人なんだと思う。だからこそ何十件も案件が回るんだろう。 こっちはというと「明日返事しよう」「もうちょっと考えてから」とか言って、結局動かない。損得を計算してるうちに、機会は過ぎていく。...
7月14日


【一日一言 6/12金】『宇宙人は社会貢献の夢を見るか』
昨日、とある社長と飲んだ。自分と同じ年で、地方から出てきて、一代で社員百人規模の会社を築いた人だ。話は税金対策から、気づけば宇宙人の話まで飛んでいた。 その中で、印象に残ったのは、彼の社会貢献に対する姿勢だった。 彼は「ボランティアは嫌いだ」と、はっきり言い切る。それでいて、もう二十年以上、児童福祉施設の子どもたちに、毎年欠かさず支援を続けているという。理由を聞いても、たいした答えは返ってこない。「力になれるなら、それでいい」――のらりくらりとかわされて、本音は最後まで見えなかった。 創業当初の話も聞いた。半年間、まったく仕事が入らなかった時期があったらしい。それでも細々とホームページに、自分がやっている社会貢献活動のことを載せていた。すると、それをたまたま見たある会社の社長が、「そういうことをやっているなら、信用できる」と、彼に仕事を回してくれたのだという。それが、今の会社の最初の一歩だったそうだ。 つまり、順番はこうだ。 信用を得るために社会貢献を始めたのではない。もともと個人的な思い入れで続けていたことが、たまたま誰かの目に留まり、それが最
7月3日


【一日一言 6/24(火】『書くことの効能』
取材で、また面白い話を聞いた。 バイリンガル教育で知られる大学で、英語と認知バイアス研究を専門とする先生だ。「日本語より英語で話したり書いたりする方が、論理的になれる」という。日本語は曖昧な表現でごまかせてしまうが、英語はストレートに伝えなければ伝わらない。だから英語を使うと、言葉を一つひとつ丁寧に選ぶようになる。学生が「英語だと言えたけど、日本語では言えなかったかもしれない」と言うこともあるそうだ。 なるほど、と思いながら聞いていたら、もう一つ面白い話が出てきた。 グループで何かを話し合う前、まず一人ひとりに自分の考えを書かせるという。書き終えたら、一人ずつ発表する。そうすると、多様なアイデアが出てきやすい。最初の一人が発言すると周りが意見を合わせてしまうが、先に書いてからそのまま読み上げると、他人に流されずに自分の考えを保持できる。普段は静かな人が、すごくいいアイデアを持っていることも意外と多いという。 これ、ビジネスの会議でも使える話だと思った。 書くという行為には、こういう効能がある。頭の中でぼんやりしていたものが、言語化されることで輪郭
6月24日
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