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インタビューのプロがやっている100の聞き方/第一印象・場づくり編/#036『心をつかむ自己紹介を、何パターンか用意しておく』


初対面の場で、必ずやってくるのが自己紹介の時間です。


インタビューでも、名刺を交換して、席について、本題に入る前に、30秒ほど自分のことを話す場面があります。この30秒が、実はそのあとの1時間の空気を決めてしまうくらい、大事な時間なんです。


僕には、鉄板の自己紹介ネタがあります。名字の話です。


「五十嵐」と書いて、ふつうは「いがらし」と読みますよね。でも、僕の生まれた新潟の一部では、濁らずに「いからし」と読むんです。このあたりが五十嵐という名字の発祥の地とされていて、よそへ広がっていくうちに濁ったのだそうです。NHKの番組でも紹介されたので、フェイクではありません。


名刺もひらがなで「いからし」と書いているので、たいていは相手のほうから「あれ、濁らないんですね」と聞いてくれます。そこでこの話をすると、だいたい笑いが起きて、場がふっとやわらぐんです。


ここで大事なのは、これがたまたまうまくいった話ではない、ということです。笑ってもらえるように、ちゃんと計算して用意しているネタなんです。プロの自己紹介は、いわば「仕込み」なんですね。


しかも僕は、この自己紹介を一つだけでなく、何パターンか用意しています。


一つ目は、名前と仕事と実績を手短にまとめた、いちばん基本の形。かしこまった場や、時間のないときに使います。二つ目は、さっきの名字の話のように、笑いや意外性のある「つかみ」を入れた形。初対面の緊張をほぐしたいときに使います。


三つ目は、相手に合わせた形です。「〇〇さんのご著書、拝読しました。特に第2章のあのくだりが心に残って、ぜひ直接お話を伺いたいと思ったんです」。自分の紹介の中に、相手のことを織り込むんです。第18回でお伝えした、調べてきたことをさりげなく伝える、の応用ですね。「ちゃんと自分のことを知って来てくれたんだ」と伝わると、相手の表情がぐっとやわらぎます。


この三つを、相手や場面で使い分ける。それだけで、最初の1分で関係の土台ができてしまいます。


日常でも、自己紹介の場面は意外と多いものです。新しい職場、異業種の交流会、子どもの学校の保護者会。そのたびに「〇〇です。よろしくお願いします」だけで終わっていませんか。


まずは「つかみ」を一つ、探してみてください。名前の由来、出身地の小ネタ、ちょっと変わった趣味。あなたにしかない話が、きっと一つはあるはずです。


※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。


(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)

 
 
 

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