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インタビューのプロがやっている100の聞き方/信頼をつくる編/#044『表情や声のトーンの変化に気づく』


「はい、だいたい、これで大丈夫です」


先日、ある会社の社長さんの本づくりで、原稿を読んでいただいたあとの打ち合わせでのことです。社長は口ではそう言ってくださったんですが、顔がまったく笑っていなかったんです。


ああ、これは全然大丈夫じゃないな、と思いました。そこで話を切り替えて、「ぶっちゃけ、どのあたりが気になっていますか」と聞いてみたんです。すると、「実は……」と、本当に直したかったところを話してくれました。あのまま言葉だけを受け取って終わっていたら、納得のいかない本ができあがっていたかもしれません。


人の本音は、言葉より先に、表情や声に出ます。


話しているうちに、目がきらきらと輝きはじめた。ある話題になったとたん、急に口が重くなった。照れながらも、どこかうれしそうに話している。声が少し震えた。こうした小さな変化は、「今、この人の心が動いている」というサインです。


目が輝いたら、その話をもう少し掘ってみる。口が重くなったら、無理に踏み込まず、少し話題をずらしてみる。言葉だけでなく、こうした変化を手がかりに、質問の向きを変えていくんです。


そのためには、相手の顔をちゃんと見ていることが大前提です。第39回でもお話ししましたが、駆け出しの頃の僕は、手元の質問票ばかり見ていて、編集者に「相手の顔を全然見ていなかったね」と言われたことがあります。表情の変化は、見ていなければ気づきようがありません。


とはいえ、最初から全部を読み取ろうとしなくて大丈夫です。慣れてくると、表情も声のトーンも、話すスピードの変化も、自然と目と耳に入ってくるようになります。まずは日常の会話の中で、「この人は今、どんな気持ちで話しているんだろう」と、ほんの少し意識してみてください。


家族の「別にいいよ」、部下の「大丈夫です」。その言葉の裏で、表情は何を語っているでしょうか。そこに気づけたとき、会話は一段深いところへ進んでいきます。


※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。


(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)

 
 
 

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