インタビューのプロがやっている100の聞き方/信頼をつくる編/#042『相手の言葉をそのまま繰り返し、「聞いていますよ」と伝える』

「実は、軽井沢に別荘がありまして」
こう言われたら、僕はまず「軽井沢なんですね」と返します。
それだけ?と思われたかもしれません。でも、これがなかなかあなどれないんです。相手の言葉をそのまま繰り返す、いわゆる「オウム返し」には、少なくとも三つの効果があります。
一つ目は、「ちゃんと聞いてくれている」という安心感を、相手に与えられること。相づちだけだと、本当に伝わっているのか、相手は意外と不安なものです。自分の言った言葉が返ってくると、「よし、届いている」とわかります。
二つ目は、相手が「自分の言葉を大事にしてもらえた」と感じてくれること。軽井沢、という一語を受け取って返すだけで、その言葉を丁寧に扱ったことが伝わります。
三つ目は、少し裏話になりますが、こちらが次の質問を考える時間をかせげることです。言われたことを繰り返すだけなら、頭はほとんど使いません。その間に、空いた頭で「次は何を聞こうか」と考えられるんです。
ただし、やりすぎは禁物です。何を言っても「〇〇なんですね」「〇〇なんですね」とただ繰り返していたら、相手は「この人、本当に聞いてるのかな」と、かえって冷めてしまいます。
そこで僕がおすすめしているのが、繰り返した言葉から、話を「しりとり」のようにつなげていくことです。「軽井沢なんですね。僕も一度行ったことがあります。北軽井沢って、実は群馬県なんですよね」。すると相手が「そうなんですよ。実は北軽井沢も考えたんですけど、軽井沢の方が美味しい店が多くて……」と続けてくれる。オウム返しが入り口になって、その人の暮らし方や価値観にまで話が広がっていきます。
お子さんが「今日、先生に怒られた」と言ったら、まずは「先生に怒られたんだ」と返してみてください。そして、次の質問をじっくり考えて、お子さんの言葉を引き出してあげてください。ずっと多くのことを話してくれるはずです。
※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。
(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)



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