インタビューのプロがやっている100の聞き方/信頼をつくる編/#040『共通点を先に見つけて、自然に話題にする』

「えっ、ご出身、新潟なんですか。僕もなんです」
こんなひと言で、初対面の相手との距離が一気に縮まった経験はありませんか。共通点が見つかった瞬間、相手はこちらのことを「なんだか昔から知っている人」のように感じてくれるんです。
前回は、自分の失敗談を先に話して、相手の心をほぐすお話をしました。共通点も、同じように相手の警戒心をとく、大事な鍵です。しかも、失敗談よりずっと見つけやすい。
ポイントは、その場で探すのではなく、先に見つけておくことです。
少し前に、島根県の海沿いの町にある会社の社長さんを取材しました。下調べをしていて、その町を以前、別の取材で訪ねたことを思い出したんです。そこで本題に入る前に、「実は以前、こちらに伺ったことがあるんですよ」と切り出しました。その町が人気ドラマのロケ地になった話でも、ひとしきり盛り上がりました。さらに「僕も新潟の生まれなので、日本海側の町には親しみがあるんです」と添えると、社長の表情が、ぐっとやわらいだんです。
出身地、通っていた学校、趣味、好きな球団、子育て。相手のSNSやプロフィールを見ておくと、共通点のタネは意外と見つかります。第17回でお伝えした、相手の発信を会う前にのぞいておく、がここで生きてくるんですね。
もちろん、その場で見つかる共通点もあります。
オンラインで取材をしていたとき、相手のお子さんが途中で話しかけてきて、話が中断してしまったことがありました。聞けば、中学3年生。うちの娘も同じ学年だったので、「うちも中3なんですよ。受験の年ですよね」と返しました。中断したはずの時間が、かえって距離を縮めるきっかけになったんです。
ただし、共通点は「自然に」が大事です。無理にこじつけたり、「僕も、僕も」と自分の話ばかりになったりすると、かえって相手はしらけてしまいます。主役は、あくまで相手です。共通点は、相手が話しやすくなるための、ちょっとした橋渡しだと考えてください。
得意先との商談、子どもの友だちの保護者とのあいさつ、新しい部署の同僚とのランチ。会う前に少しだけ、相手との共通点を探してみてください。見つけたひとつが、その日の会話の入り口になってくれます。
※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。
(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)



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