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インタビューのプロがやっている100の聞き方/信頼をつくる編/#039『失敗談や恥ずかしい話ほど、場をほぐす』


前回、まず自分から話しましょう、とお伝えしました。では、何を話せばいいのか。いちばん効くのは、自慢話ではなく、失敗談です。


初対面で自慢話をされると、ちょっと身構えてしまいますよね。「すごいですね」と言いながら、心のどこかで距離を置いてしまう。反対に、「実はこんなドジをしまして」と打ち明けられると、ふっと肩の力が抜けます。「この人、思ったより話しやすそうだな」と感じるんです。


僕にも、とっておきの失敗談があります。駆け出しのころ、用意した質問票ばかり見ながら取材をしていたら、終わったあとに編集者から「相手の顔、全然見てなかったね」と言われたんです。あれは本当にショックでした。この話をすると、同業の方はもちろん、営業の方や学校の先生も「わかります」と笑ってくれます。


ただ、失敗談なら何でもいい、というわけではありません。ここが少しむずかしいところです。


僕の講座で、こんなやりとりがありました。ある受講生の方が、初対面では「私、すごい方向音痴で、引っ越すと実家にも帰れなくなるんです」と話すようにしている、と教えてくれたんです。かわいらしくて、僕も思わず笑ってしまいました。でも別の受講生からは、「相手によっては、この人、約束の時間に遅れないかなと思われるかも」という声も出ました。


そうなんです。失敗談は、相手が「わかるわかる」と笑える話であって、「この人に任せて大丈夫かな」と心配させる話ではいけないんです。


もう一つのコツは、相手のテーマに合わせた失敗談を選ぶことです。


ある美容ライターの方は、鼻の整形を手がけるお医者さんを取材したとき、自分の鼻のコンプレックスを先に打ち明けたそうです。すると先生は、「あなたの鼻なら、こうするときれいになりますよ」と、ぐっと踏み込んだ話をしてくれた。いちばん聞きたかった「先生が思う美しい鼻とは」という話まで、自然に聞けたといいます。


だから僕は、自分の失敗談の「棚卸し」をおすすめしています。仕事の失敗、家事の失敗、子育ての失敗、趣味の失敗。ノートに書き出しておくと、相手に合わせて、さっと取り出せるようになります。


完璧な人より、少し抜けたところのある人のほうが、話しやすいものです。あなたの失敗は、誰かの心をほぐす、立派な道具になります。


※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。


(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)

 
 
 

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