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インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#021『大事な会話は登山と同じ。地図なしで山に入らない』


僕は、インタビューや大事な会話は登山と同じだと思っています。


山に登るとき、何も調べずに登山口から歩き出す人はいません。地図でルートを確かめ、装備をそろえ、体調を整え、天気予報をチェックする。日帰りの山でも、万が一に備えて、一晩過ごせるくらいの装備は持っていけ、とよく言われます。準備なしで山に入れば、道に迷い、最悪の場合は命にかかわるからです。


これを会話に置き換えてみると、こうなります。地図は、事前に調べたことと、用意した質問。装備は、身だしなみや持ち物。体力は、聞く側の経験と集中力。天気は、その日の相手のコンディションや、場の空気。そして目指す頂上は、相手の本音です。


地図がなければ、どこへ向かえばいいのか分かりません。装備が足りなければ、途中で引き返すことになる。天気を読まずに突き進めば、思わぬ事故が起きます。会話も、まったく同じなんです。


面白いのは、しっかり準備した人ほど、途中でルートを変えられるということです。地図が頭に入っているから、「こっちの道からでも頂上に行けるな」と判断できる。第16回で、質問票からの寄り道を大いに楽しんでほしいとお伝えしましたが、寄り道ができるのも、地図を持っているからこそ。地図なしの寄り道は、ただの遭難です。


これは、商談でも、家族との大事な話し合いでも変わりません。いきなり本題に飛び込むのではなく、まずは相手のことを知り、何を聞きたいかを整理し、身なりと心を整えておく。それだけで、会話という山は、ぐっと登りやすくなります。


ここまで11回にわたって、「事前準備」についてお伝えしてきました。準備と聞くと地味に感じるかもしれません。でも僕にとっては、会う前からもう会話は始まっている、という感覚です。準備さえ整えば、あとは当日、会話という山登りの道程、そして頂上からの眺望を楽しむだけ。その景色は、相手と一緒に見るからこそ、格別なんです。


来週からは「質問の組み立て編」として、準備した材料を、会話の骨組みとなる質問にどう組み立てていくのかをお伝えしていきます。


※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。


(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)

 
 
 

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