インタビューのプロがやっている100の聞き方/事前準備編/#012『事前に調べておくことは、最大の敬意表現』

前回、会話は「準備が8割」だとお伝えしました。具体的に何を準備すればいいのかというと、一番は「相手について調べておくこと」です。
これは単なる情報収集ではありません。実は、事前に調べるという行為そのものが、相手への敬意の表現になります。
以前、とある文化人に取材した際、開口一番にこう言われたことがあります。「わざわざ僕の本、読んできてくれたんですね」と。実はその方、過去に何度も取材を受けていて、下調べもせずに来るライターにうんざりしていたそうです。だからこそ、こちらが最低限のことを調べてきただけで、驚くほど心を開いてくれました。
逆の立場で考えてみると、わかりやすいかもしれません。自分の名前や経歴も知らない相手に、いきなり悩みを打ち明けたいと思うでしょうか。おそらく、身構えてしまうはずです。事前に調べてもらっている、知ろうとしてくれている——その事実だけで、人は無防備になれます。
これは商談でも、部下との面談でも同じです。相手の会社のプレスリリースに目を通しておく。部下が最近担当した仕事の内容を頭に入れておく。たったそれだけの手間が、「自分に関心を持ってくれている」という安心感につながります。
調べることは、聞くための材料集めであると同時に、相手への礼儀でもあるんです。
※この文章は「魅力引き出しインタビュアー養成講座」のテキストや講義の音声データをもとにAIを活用して作成しています。
(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)




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