魅力引き出しインタビュアー養成講座4期 無料相談 議事録/ライターの今とこれから

私が講師をつとめる「魅力引き出しインタビュアー養成講座」4期の無料相談セミナーが行われました。参加者との対話で見えてきたのは、いまのライターが置かれている環境と課題、将来への漠然とした不安でした。1時間の予定が2時間に延長。熱のこもった対話の議事録をほぼノーカット(個人名は伏せています)でご紹介します(参加者の了承済み)。
(きいてかく合同会社代表/プロインタビューライター いからしひろき)
目次
開催概要
きいてかく合同会社・代表プロフィール
AI時代のインタビューライティングに関する考え方
魅力引き出しインタビュー®の概要
魅力を引き出す4つの力
講座の目的・身につくこと
講座概要・スケジュール
OJT・料金の考え方
受講生の声(0期受講生の事例)
伴走支援・きいてかくクルーについて
開催概要
• 講座名:魅力引き出しインタビュアー養成講座・4期 無料説明会(セミナー)
• 日時:2026年9月24日(木)18:59〜 約2時間
• 形式:オンライン(Zoom)
• 参加者:
o 参加者様(お申込み検討者)
o 司会(きいてかくクルー・0期受講生)
o いからしひろき(講師/きいてかく合同会社代表)
きいてかく合同会社・代表プロフィール
• 2023年6月、法人化(きいてかく合同会社)。代表は2000年頃からフリーライターとして活動、一般企業への就職経験はない。
• 社名の「聞いて書く」は、ライターの仕事の本質(人から話を聞き、書く=インプットとアウトプット)をそのまま社名にしたもので、「聞いて書くこと以外はやらない/やれない」という覚悟の表れ。
• 法人化の経緯:個人で仕事をこなしきれなくなり、知人ライターへの仕事の紹介を始めたところ、紹介料を取ることへの違和感や、納品物の品質管理の必要性から、きちんと会社として受注・品質チェック・納品まで担う体制に移行した。
• 事業内容:
o スクール事業(本講座など)
o エージェント事業(ライターの紹介・派遣)
o コンサルティング事業(経営者取材で得た知見をもとにしたPR・広報視点でのアドバイス)
• 経歴:映像系専門学校卒業後、劇団の制作・俳優マネジメントを経て、日刊現代(夕刊紙)で執筆を開始。以来約25年、フリーランスのライターとして活動。
• 実績:日刊現代の週末特別版で10年以上、記名のインタビュー連載(商品開発・ビジネスアイデアなど3つの切り口)を持つ。取材対象は自身で選定できる裁量あり。連載をきっかけに顧問契約や書籍化の依頼につながるケースも多い。
• 収入の柱:オウンドメディア案件(YANASE様、日立製作所様、プラザクリエイト様など。20人以上のライターチームで対応)、ブックライティング(企業出版・ブランド出版のゴーストライター業)。
• コロナ禍を機に、まち歩き取材からオンラインインタビューへシフトし、「インタビューが自分の強み」と再認識したことが、聞いて書くことへの特化・法人化(3年前)の直接のきっかけ。
AI時代のインタビューライティングに関する考え方
• AIの使い方には2種類あり、明確に線引きすべきという立場:
a. ゼロイチでAIに原稿を作らせる使い方(一次情報の出所が不明瞭で信ぴょう性が低い)
b. 自分が行った取材・インタビューで得た音源(一次情報)をもとにAIで原稿を整える使い方(情報源が明確)
• 講師の立場は後者。「AIに書かせる」というより、道具としてのAI(電動工具に例えられる)を使って、時間のかかる作業を高速化するという捉え方。
• 一次情報の質がすべて。良い素材(取材内容)さえ取れていれば、AIに読ませるだけである程度形になった原稿ができる、というのが理想像であり、実際の実務でもそれに近い運用をしている。
• 推敲は「回数を重ねるほど良くなる」ため、AIで下書きの時間を圧縮できれば、その分推敲に時間を割け、結果的に原稿の質が上がるというメリットがある。
• 一方で、AIが書いた文章の変な言い回し・不自然さを直す最終仕上げは人間の目が必要であり、自分の手で書く力(文章力)は依然として重要。
• 生身の人間から一次情報・エピソードを引き出す力は、AIには代替できない人間固有のスキルであり、この講座の核となる価値。
魅力引き出しインタビュー®の概要
• 商標登録済みの独自メソッド。「魅力」をキーワードに、対話を通じて相手の隠れた魅力を発見・引き出すインタビュー技術。
• 人は自分自身の魅力を客観的に把握できていない(自分で語る魅力は単なる自慢に聞こえてしまう)。誠実さなどの人柄も、本人の言葉ではなく、他人(第三者)から見て初めて説得力を持つ。
• そのため、第三者であるインタビュアーが、客観的な視点からエピソードや根拠を引き出し、証明してあげる役割を担う。これがブックライティングで著者本人ではなく第三者のライターが取材・執筆する理由でもある。
• このスキルはインタビューライター以外にも応用可能(Podcast、映像、営業職の顧客ニーズの引き出しなど、人を相手にする仕事全般に共通する)。
魅力を引き出す4つの力
1. 深掘り力:会話の中で「ここを掘れば面白いエピソードが出そう」というポイントを察知し、逃さず掘り下げていく観察力・察知力。営業職の経験とも共通するスキル。
2. 共感力(返報性):初対面から短時間で信頼関係を築くテクニック。限られた時間で必要な情報を引き出すために不可欠。
3. 深層心理への理解:人間の深層心理の構造を理解した上で掘り下げることで、表面的でない、深みのある原稿につながる。
4. バックキャスト型フレームワーク:最終的な着地点(クライマックス)を見据え、そこに向けて質問を設計する力。ストーリーの起点(対比が効く苦労話など)を意図的に選ぶことで、限られた時間内でも記事として成立する一次情報を得られる。
講座の目的・身につくこと
• 「自分らしく稼いでほしい」がメッセージの核。会社勤めをせず自分の裁量で稼ぐ生き方を、講師自身が実践・証明している。
• 約30年のキャリアの中で、ワープロ/FAXの時代からメール、紙媒体からWebメディア、ブログの台頭など、その都度「ライター終わり論」が出てきたが、基礎(人から話を聞き、書く力)がしっかりしていれば廃れなかった、という実体験に基づく。
• 技術だけでなく「継続案件の獲得」が重要という考え方:
o お得意先を最低5社、できれば10社確保できれば、単発営業に時間を取られず、精神的にも安定する。
o ブックライティングのようなまとまった単価の仕事を組み合わせることで、年収ベースでも安定したポートフォリオが組める。
• 継続案件につながる最大の要因は「変化しないこと=安定していること」。発注側が最も重視するのは、決められた品質・納期を淡々と守ってくれるかどうかであり、これは会社員よりもフリーランスにとって実は難易度が高い(バックアップ体制がないため)。
• どんな相手(気難しい経営者・寡黙な研究者など)からも安定して情報を引き出せる、という信頼の積み重ねが、単価向上・継続案件・紹介につながる。
講座概要・スケジュール
• 開講時期は「10月下旬」とのみ現時点で決定。具体的な曜日・時間は、少人数制(最大5名程度)の受講生同士で相談の上、柔軟に決定する運営方針(ビジネスライクな講座ではなく「私塾」的な位置づけ)。
• 家庭の事情(子どもの体調、通院など)による日程調整・リスケジュールにも過去から柔軟に対応してきた実績あり。
• 開催形式:Zoomを使ったオンライン。
• 第5回に「読む・書く」というあえてアナログな回を設けている点がポイント。AIを使いこなすには、自分の手で書く基礎力が結局必要という考えに基づく。
• 最終回は卒業パーティー的な位置づけとして、参加可能な受講生は東京でリアルに集合する機会も用意(毎期継続予定)。
OJT・料金の考え方
• 本講座独自の特徴として、OJT(オンザジョブトレーニング)を実施。講座で学びながら、実際の仕事(同社が受注した案件)にも並行して関わっていく仕組み。
• 期間の目安は前半半年が講座本体、後半半年がOJTという設計だが、実際は講座期間中から仕事を依頼するケースが多く、トータルではおよそ1年で一人前を目指すイメージ。
• OJTが必要な理由:
o 座学だけでは実際の現場で身につかない。実務をしながらでないと定着しない。
o 会社として仕事を発注する立場になるため、確約はできないが仕事を依頼できる関係を築ける。
• 料金が一般的なライタースクールより高めに設定されている理由:
o 添削・フィードバックには相応の時間的コストがかかり、それを研修費として事前に受講料に組み込んでいる(「デバッグ代の前払い」という表現)。
o フィードバックを伴わないアーカイブ視聴のみのプランは、料金がその半分以下に設定されている。
• 会社としての位置づけは「芸能事務所の研修生制度」に近い:最初は研修費(受講料)を払って学び、実力がついて仕事を紹介されるようになれば、その原稿料で回収していくという設計。仕事の確約はできないが、「教えて終わり」にはしない、受講料以上を稼げるようになるまで面倒を見る、というスタンス。
受講生の声(0期受講生の事例)
• 司会自身が、本講座の前身にあたる0期(個別指導)の受講生であり、事例として紹介。
• 受講前は主婦(ライター経験ゼロ)。文字起こしや原稿の下書きなど、基礎的な業務から経験を積んでいった。
• 現在は取材・執筆にも関わるようになり、書籍(ブックライティング)を3冊目手がけるまでに成長。
• 本人のコメント:文章技術そのものよりも、「相手から魅力を引き出す」ことを重点的に教わったことが大きかった。ライター経験ゼロからでも、実務を通じて確実にステップアップできることの実例として紹介された。
伴走支援・きいてかくクルーについて
• ブックライティング案件などでは、受講生がオンラインインタビュー取材を行う際、講師本人が同席(マネージャー的立場)し、質問に詰まった際のフォローや原稿の書き方の相談に随時対応する体制をとっている。
• 出版社・クライアントとのやり取り(交渉、納品、入金管理など)も会社として窓口対応するため、未経験者でも安心して実務に取り組める。OJT期間中もただ働きではなく、報酬を支払う。
• 現在、業務委託契約を結ぶフリーランスライター(「きいてかくクルー」)が約30名在籍。案件ごとに、各ライターの得意分野・希望に応じて講師がマッチングし、依頼する仕組み(原稿料から手数料として約30%を差し引く形)。
• クルー同士の横のつながり(相談・情報交換など)もあり、コミュニティとしても機能している。受講後もご自身で独自に営業して仕事を受けることは自由(専属契約などの縛りはない)。
• 講座終了後も、単なる受発注関係にとどまらず、参加者様のようなキャリアの方とは将来的にビジネスパートナーとして一緒に事業を作っていくような関係も期待したいとの発言あり。
料金プラン・申込について
• 本講座:講座本体+OJTをフルで含むスタンダードプラン。
• アーカイブ講座:添削・OJTなどのフィードバックを含まない、オンライン視聴のみのプラン。料金は本講座の半分以下に設定。
• プライベート講座:完全オーダーメイドのパーソナル編集者的な伴走プラン。受講希望者が実質1名のみの場合は、こちらの料金ではなく通常の本講座料金で対応可能、とのアナウンスあり。
• 申込締切:10月9日
• 支払い方法:銀行振込、またはクレジットカード(分割払い対応可)
• セミナー後、チャットでアンケートを送付し、申込の要否を含めて回答してもらう運用。
質疑応答(参加者様からの質問)
Q. 自分は既にライターとして本業で活動しているが、初心者向けと思われる内容(原稿の書き方など)が自分に必要かどうか判断しかねている。本講座とアーカイブ講座のどちらが良いか。
A. 本講座では、いわゆる「原稿の書き方」(PREP法など文章作成の型)は教えない方針。そうした内容はネットや他の講座でも学べるため、あえて扱わない。本講座が教えるのは「決められた時間内に相手から一次情報を引き出す技術(質問設計)」であり、これはライター経験の有無によらず必要なスキルという位置づけ。
Q. 3週間に1回のカリキュラムの間、実務で悩みが出た場合はどう相談すればよいか。
A. LINEグループを作成し、常時つながる形にしている。各回ごとに課題(原稿執筆やリサーチなど)を出し、3週間の中間地点で提出、残りの期間で講師が添削・フィードバックを行う。業務連絡に限らず、自分が抱えている案件の相談や原稿チェックなど、内容を問わず自由に相談してよい運用。
Q. 40〜50代男性のライターは仕事市場で需要が少ないのではないか(クラウドソーシングでは20〜30代・女性限定の案件が目立つ)という話題について。
A. クラウドソーシングに出てくる案件(美容・アパレル・雑貨ECなど)は市場がそもそも異なる。一方、50代向けメディア、健康食品の広報誌、学校の会報誌(学長インタビューなど、カウンターパートとして年齢・貫禄が重視される案件)といった、年齢・経験が評価される高単価な市場が別に存在する。こうした案件は表には出ず、信頼できる人脈経由でしか出会えないため、コミュニティに参加する価値がある、という説明があった。
以上
AIの議事録ではピックアップされませんでしたが、参加者のこんな言葉がお印象的でした。
「インタビュー取材をやってみたいが、ネット上に転がっている募集はどれも”経験者のみ”。じゃあどうやって経験すればいいのか。仕事の見つけ方が分からない……」
これは、ブックライテインングの仕事も同じです。
そうしたライターのために、経験の場を提供したいと思ったのが、会社や講座を始めたきっかけです。
誰もが最初は初心者。自転車のように背中を押す存在は必要です。微力ながら、その「押し役」になれたらと思っています。
魅力引き出しインタビュアー養成講座 特設サイトはこちら




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