悩めるフリーランスに「知的な壁」を提供する『メタの壁』体験レポート
- きいてかく合同会社代表_いからしひろき
- 3月13日
- 読了時間: 5分

「メタの壁」は、きいてかく合同会社が経営者やフリーランスの方のために提供している"知的な壁打ち相手"としての対話プログラムです。定期的な対話を通じて自身の思考や行動を客観的に見つめ直す習慣を身につけることができます。月に1時間のオンラインコーチングと原稿へのフィードバック、チャットアプリによる日常的な相談対応がセットになっており、対話を通じて自己認識を深め、新たな視座を獲得することを目指しています。
あるフリーランスライターの体験
今回は、脱サラして数年前に独立した50代のフリーランスライターA氏との「メタの壁」体験セッションを紹介します。A氏は収入の不安定さや仕事の幅を広げたいという課題を抱えていました。現在の月収は10〜15万円程度、年収にして200万円台後半という状況です。
A氏とのセッションは約65分間にわたって行われました。私は最初に「気晴らしといいますか、自分の中でミスマッチなこととか、いろいろ吐き出してもらえれば」と語りかけ、リラックスした雰囲気でスタート。しかし同時に「ただ雑談で終わってもねもったいないので、しっかり成果にコミットしたい」という思いも伝えました。
「魅力引き出しインタビュー」というアプローチ
私が提案したのは「魅力引き出しインタビュー®️」という手法です。
私はインタビュー記事を書く経験から「課題のない、挫折のないインタビュー記事はつまらない」と気づいていました。成功には必ず乗り越えるべき壁があり、その葛藤こそが魅力的なストーリーを生み出します。この視点から、A氏の現在の課題を「将来乗り越えるべき壁」として設定し、その先にある成功をイメージすることで、進むべき道を見出すというものです。
「成功者のストーリーとは、過去から現在、未来へと繋がる一本の線」という概念を示し、A氏の将来像は過去の経験と必ず繋がっているという視点を提供しました。
現状分析と選択肢の検討
セッションでは、まずA氏の現状を詳細に分析しました。A氏は高単価案件の獲得に向けて企業のメディア本体への直接営業を行っているものの、具体的な成果は出ていない状況でした。また、オウンドメディアの立ち上げや運営に携わりたいという希望があるものの、経験がなく、どこから始めればよいかわからないという悩みも抱えていました。
私はA氏の選択肢を3つに整理しました:
1. 現状の仕事を全て捨てて新規事業に集中する(リスクが高い選択肢)
2. 現在の仕事を維持しながら新しいスキルを身につける(バランス型アプローチ)
3. 現在の延長線上で高単価案件を増やしていく(現実的な選択肢)
A氏は「少なくとも一番目はないかな」と自ら判断しました。「自分が例えば20代とか30代であればチャレンジしようかと思うけども、今もう50代に入ってきていて...残された期間、あと家族とかも当然いますし」という現実的な視点からの判断でした。
「チーム形成」という新たな視点
議論が進むなかで、新たな可能性として「チーム形成」という視点が浮上しました。A氏自身が新たなスキルを身につけるのではなく、すでにスキルを持った人材とチームを組むという発想です。
「里見八犬伝」という物語を引き合いに出し、時間とリソースが限られている中で、どのように信頼できる人材を見つけ、結束させていくかという課題が次のステップとして見えてきたことをお互いに共有しあいました。
セッションの成果
約1時間のセッションを通じて、A氏の課題は「どのような方向に進むべきか」という漠然としたものから、「信頼できる即戦力のチームメンバーをどう見つけるか」という具体的なものへと変化しました。
A氏は「やるべき方向性がぼんやりとですけど見えてきた」と手応えを感じ、「人と話をすることはやはり有意義だった」と評価してくれました。
次回のセッションは1ヶ月後に設定し、その間にチーム形成に向けた小さなステップを踏み出し、その進捗を1ヶ月に報告するという課題を設定しました。A氏は「できるかな?」と尻込みしましたが、実際できなくてもいいのです。やろうすれ勝手に頭の中にアンテナが立ち、必要な情報を集めるようになります。しかし、期限がなければ本気にはなりません。とりあえず1ヶ月後に進捗を報告するという期限を切ったことで、A氏のやる気スイッチを入れようという作戦です。これは、一人でなく、二人三脚で行うコーチングの大きなメリットの一つではないでしょうか。
「メタの壁」の価値
私がこのサービスで大切にしているのは、単なるアドバイスを超えた「対話による気づき」です。答えを教えるのではなく、相手自身が考え、自ら方向性を見出せるような問いかけや視点の提供を心がけています。
セッション終了後の会話では、私自身も同様の課題に直面した経験を共有しました。単なる「教える-教わる」関係ではなく、同じ目線で課題に向き合う「伴走者」としての関係性を築くことが、このサービスの特徴でもあるからです。
A氏のような経営者やフリーランスの方々にとって、自分の課題を言語化し、客観的に捉え直す機会は貴重です。「メタの壁」はまさに、その名の通り、自分の思考を「メタ認知」するための「壁」として機能するはずです。
---
「メタの壁」の詳細やお申し込みについては、特設サイトをご覧ください。経営者やフリーランスの方の「知的な壁打ち相手」として、あなたの思考や行動の新たな視座を提供します。
Comentarios