今日はエイプリルフールなんで、2030年のプレスリリースをAIに作ってもらったら、「なるほど、そういう事業があったか!」と、ガチで目からうウロコが落ちた件。
- きいてかく合同会社代表_いからしひろき
- 4月1日
- 読了時間: 7分

こんにちは。きいてかく合同会社の代表社員・いからしひろきです。
ライターやっています。
2023年6月に法人化し、現在20人ほどの業務委託ライター「きいてかくクルー」の皆さんと、文字通り記事や書籍原稿を「聞いて、書く」仕事を日々懸命にこなしております。
また、記事作成だけではなく、ライターのスキルを活かしたコーチングやコンサルティングなど、AI時代でも生き残るための新規事業を暗中模索しては試行錯誤を繰り返しております。
でも、なかなか上手くいかないですね。
昔から慣れ親しんだ記事作成や書籍原稿の仕事はおかげさまで順調に増えています。でも、それ以外の稼ぎ方を自分は長いこと知らなかった。
だからこそ、そういう稼ぎ方をしていなければ、これから先、絶対に生きていけないと思い、経営者インタビューなどで得た知見をもとに、いろいろ考えてはいるのですが……。
職人気質な仕事なだけでに、どこが稼ぎどころなのか、つまりマネタイズポイントがいないち掴めない。単に商売が下手、という噂もありますが……。
それでも常に前向きに生きています。自己肯定感と自己効力感には自信があるので。でも悩みの種は尽きません。ちょっと気持ちが落ち込むこともあります。ええ、人間ですから。
それでも、今日はエイプリルフール。真面目な人は年に一回バカを、年中バカな人はもっとバカをやっていい日(という認識で合ってますか?)
最近は派手な嘘をつく人は減っていますが、旧知のPR会社の社長さんが、Facebookに「2030年の私はこなっている!」という妄想文を投稿しているを見て、「こりゃええわい。誰も傷つけない嘘だ。自分もやってみよう。どうせなら、2030年のプレスリリースをフェイクで作ってやれ!」と思い立ちました。
でも、本来の仕事を放り投げて、一から作るほど暇ではありません。そこで、「noteのプロフィール記事」をまんまAIに読みこませ、「2030年のプレスリリースを作ってみて!」とお願いしてみたのです。
すると……なんてことでしょう!
まあ、できたリリースを見てください。
ほぼ修正なし。AIが作ったまんまです。
>>(プレスリリース) 2030年4月1日
きいてかく合同会社、設立7周年を迎え「全国魅力引き出しプロジェクト」を発表
~「きいて、かく。」で日本中の物語をつなぐ~
きいてかく合同会社(東京都所在、代表:五十嵐裕樹)は、本日(※じゃなくて本当は6月1日ですけどね)設立7周年を迎え、新プロジェクト「全国魅力引き出しプロジェクト」の発足を発表いたします。
【7年間の歩み】
2023年6月の設立以来、「魅力引き出しインタビュー®️」を軸に、単なるライティングエージェンシーではなく、「人の魅力を引き出し、言葉にする」という独自の価値提供に取り組んでまいりました。AI時代において「書き手」よりも「聞き手」の重要性が高まるという代表五十嵐の先見性は、多くの実績によって証明されています。
【主な実績】
1. 全国47都道府県47ライターネットワークの完成- 2028年に達成した「47都道府県47ライター計画」により、日本全国どこでも高品質なインタビューと取材が可能に
2. 「きいてかく教室」の全国展開- 当初目標の3都市を超え、現在全国12都市で展開中- 延べ5,000人以上の子どもたちが「聞く力」と「書く力」を学ぶ場に
3. 著名プロジェクト- 「地方創生インタビューアーカイブ」:過疎地域の高齢者1,000人以上のライフストーリーを記録- 「企業文化継承プロジェクト」:老舗企業100社以上の創業者精神と社史を魅力的に再編集
4. 魅力引き出しインタビュアー養成講座- 累計15期開催、500名以上の修了生を輩出- 「インタビュースキル検定」創設により、業界標準の確立に貢献
5. 革新的サービスの成長- 「パーソナル番記者」:個人の物語を残す定額制サービスが年間契約1,000件を突破- 「メモリア」:家族の記念日インタビューサービスが全国の冠婚葬祭業者と提携
【新プロジェクト:全国魅力引き出しプロジェクト】
2030年度より新たに始動する「全国魅力引き出しプロジェクト」では、以下の3つの柱を中心に事業を展開してまいります。
1. 地域の記憶継承プログラム- 消滅危機集落の文化・歴史・生活の知恵を次世代に残すデジタルアーカイブ構築- AIと連携し、収集した証言から地域独自の民話・歴史物語を再構築
2. 次世代インタビュアー育成- 小中学校向け「聞く教育」カリキュラムの開発と提供- 高齢者施設と学校の連携による世代間交流インタビュープログラム
3. インタビューAI共創プラットフォーム- 人間のインタビュアーとAIが協働する新しいインタビューモデルの構築- 録音から文字起こし、編集までをシームレスに行うクラウドサービスの提供
【代表からのメッセージ】「設立から7年、AIが進化する中でも『人が人の話をきく』ことの価値はむしろ高まっています。私たちは単に話を聞き、それを文字にするだけでなく、話し手自身も気づいていない魅力を引き出し、形にする『魅力引き出しインタビュー』の専門集団として、これからも社会に貢献していきたいと考えています。新たなプロジェクトでは、日本全国の多様な物語をつなぎ、未来へと橋渡しする役割を担えることを光栄に思います」(代表 五十嵐裕樹)
【会社概要】- 社名:きいてかく合同会社- 代表:五十嵐裕樹- 設立:2023年6月- 所在地:東京都- 事業内容:魅力引き出しインタビュー事業、メディア制作、人材育成、教育事業- URL:https://www.kiitekaku.com- 従業員数:正社員15名(現在は私1名)、登録ライター約100名(現在は約20名)
【本件に関するお問い合わせ】きいてかく合同会社 広報部Email: press@kiitekaku.comTel: 03-XXXX-XXXX
※本リリースと写真素材は以下よりダウンロードいただけますhttps://drive.google.com/drive/folders/14QyFP86sQ8D0GqV9skPjsMShJmFtspe_?usp=sharing
以上
このリリースは2025年4月1日に作成しました
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いや、正直うなりましたね。
まずは、いかにもそれらしい文体であること。そして、現在の事業プランをもとに、それが拡大しているというだけでなく、そこから派生した全く新しいプランを作り出しているということに。
例えば──。
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「地方創生インタビューアーカイブ」:過疎地域の高齢者1,000人以上のライフストーリーを記
「企業文化継承プロジェクト」:老舗企業100社以上の創業者精神と社史を魅力的に再編集
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元のプロフィール記事には地方創生の話など一切書いていませんし、シニアについても触れていません。最近の時事ネタから着想したのでしょうか。
また、経営者インタビューが得意だとは書いたものの、老舗企業については全く言及していません。なるほど、老舗企業に絞るのは良いアイデアです。
そして、白眉なのが【新プロジェクト:全国魅力引き出しプロジェクト】です。
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【新プロジェクト:全国魅力引き出しプロジェクト】 2030年度より新たに始動する「全国魅力引き出しプロジェクト」では、以下の3つの柱を中心に事業を展開してまいります。
地域の記憶継承プログラム - 消滅危機集落の文化・歴史・生活の知恵を次世代に残すデジタルアーカイブ構築 - AIと連携し、収集した証言から地域独自の民話・歴史物語を再構築
次世代インタビュアー育成 - 小中学校向け「聞く教育」カリキュラムの開発と提供 - 高齢者施設と学校の連携による世代間交流インタビュープログラム
インタビューAI共創プラットフォーム - 人間のインタビュアーとAIが協働する新しいインタビューモデルの構築 - 録音から文字起こし、編集までをシームレスに行うクラウドサービスの提供
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やばくないですか?
おそらく「地域の記憶継承プログラム」は、元記事の”47都道府県47ライター計画”から、「次世代インタビュアー育成」は子供向けの”きいてかく教室”から、「インタビューAI共創プラットフォーム」は”これからのライターに最も大切なものの一つはAIに読み込ませるオリジナルな素材をいかに集められるか”という記述から着想したのだと思います。
どれもいかにもありそうで、実際にないアイデアで、個人的にもワクワクします。
それもそのはず、内心こういうことをやりたいと思っているのですから。
僕の文章から、そこまで読み取って、具現化してみせたのでしょう。
参りました。
多分、自分では、変なバイアスや抑制がかかって、ここまで具体的に考えられなかったと思います。
AIおそるべし。
というか、壁打ち相手として、本当に優秀です。
これって、つまりAIによるバックキャスト型の中期事業計画じゃないか!
こうなったら、このプレスリリース通りに、やってやろうと思います。
5年後、答え合わせの記事を、ここに書こうと思います。
それまで(自分も含めて)お楽しみに!
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